アズリンダ・アズマン

略歴

アズリンダ・アズマンは、ペナン州に所在するマレーシア科学大学のソーシャルワーク教授 であり、同大学社会科学部の学部長を務めています。また、HIV/AIDS の研究部門である AIDS アクション&リサーチグループのグループ長も務めています。彼女は、2005 年にフル ブライト奨学生としてニューヨーク大学でクリニカル・ソーシャルワーク博士号を取得しま した。2015 年には正教授に任命され、国内初の唯一のソーシャルワーク教授に就任しまし た。
国内では、ソーシャルワークの教育と実践の提唱に積極的に関わり、国内のソーシャルワー クの発展を担う様々な委員会に参画しています。 2021 年 3 月 16 日には、女性・家族・コ ミュニティ開発省からソーシャルワーク・アカデミック ICON が授与されました。彼女は 様々な立場で多くの NGO に関わっています。
地域的な活動としては、2016 年以降マレーシア代表として ASEAN ソーシャルワーク・コン ソーシアムに積極的に参加し、ソーシャルワークの教育・実践の分野で意見や専門的な知見 を提供しています。
また、国際的には、国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)のメンバー、アジア太平洋ソーシ ャルワーク教育協会(APASWE)のメンバー、および国際ソーシャルワーク学校連盟 (IASSW)のメンバーとして活動しています。

IASSW への将来構想

会計担当として私の主な役割は、IASSW の資金管理、財政収支の管理を維持することです。 計画されたプロジェクトが割り当てられた予算内で確実に実施できるようにするには、入念 に経費を管理することが最も重要です。同様に、新しいプロジェクトが提案された際は、財 政的なコミットメントを正当化するために、十分に精査されなければなりません。
会計担当はまた、収入創出活動との連携を支援するために重要な役割を果たすべきです。世 界中で IASSW のネットワークをより強化、可視化させることに加えて、財政的な持続可能性 を維持することもきわめて重要なのです。
組織会員、個人会員のいずれかにしても、より多くのアウトリーチと会員増強の推進は、継 続的に計画化・戦略化されなければならない基本的な収入創出活動であると考えています。 また、国際連盟である以上、その会員分布はその国際性が反映されたものでなければなりま せん。したがって、IASSW は、現在十分に代表されていない地域に焦点を当て、潜在的なソ ーシャルワーク・プログラムや機関と関わるための一連の地方イベントの実施(現在はウェ ビナーを介して簡単に実施可能)を戦略化することが重要なのです。最大のアジア地域は、 新たに関与できる可能性が非常に高いといえます。南アジア、特に西アジアは IASSW の戦略 的メンバーになり得るでしょう。同様に、アフリカ大陸の多くの国々は急速に発展してお り、大きな可能性を秘めています。
このパンデミックの時代において、オンライン会議、ワークショップ、セミナー、あるいは 対面式のトレーニングや能力開発プログラムによって、現在の社会問題やソーシャルワーク の専門家の対応を取り上げることは、IASSW が適切な存在であり続けるための優れたプラッ トフォームとなると同時に、連盟の財政状態に貢献するものです。潜在的な会員の獲得に向 けてさらにアウトリーチするために、これまで以上に様々な地域のソーシャルワーク協会と の協同により企画化された知的対話を行うことも可能でしょう。
IASSW が、ソーシャルワークの分野にとどまることなく、専門職の役割を理解し、財政的 に直接貢献できるような著名な人を財政的な支援者に選ぶことができたら興味深いことだと 思います。そのような寄付は、IASSW の財政的な持続可能性をより確実なものにするでしょ う。
職業的には、2016 年からマレーシア科学大学社会科学部の学部長として、年間予算と経費 の処理に関する豊富な管理経験があります。以前は 9 年間ソーシャルプログラムの責任者を 務め、現在はいくつかの団体で監査役、理事、評議員を務めており、いずれも金融リテラシ ーを身に付ける経験を積んできました。
私は会計担当として、倫理的かつプロフェッショナルに、自信を持って最善を尽くす所存で す。